花筐/HANAGATAMI
アジアフォーカス・福岡国際映画祭で、大林宣彦監督の「花筐/HANAGATAMI」を鑑賞。
檀一雄の短編小説が原作で、佐賀県唐津市で撮影している。
大林監督がこの小説を最初に映画化しようと考えたのは、約40年ほども前の話で、その時に檀一雄自身から「唐津に行ってごらんなさい」とアドバイスを受けたのだという。
原作では架空の都市だそうだが、この映画の中では主人公の通う大学は「唐津大学予科」であり、実在する佐賀県の島や唐津のお祭り・唐津くんちも出てくる。アジアフォーカスで上映されたのは、そのためだろう。
とはいえ、少々難解な映画である。唐津の風光明媚な風景や、朴訥とした街の人々を撮っていると期待して見ると面食らう。
舞台は1930年代後半。日本が戦争へと突き進む、暗い時代である。抽象的なセリフや映像が多いが、ざっくりと説明すると主な登場人物は唐津大学予科に通う4人の青年。結核を病んでいる少女と若きその義姉、少女の友人の女学生2人。
彼らの織り成す群像劇だ。
放蕩無頼に生を謳歌する彼らであるが、戦争の足音が近づくのと呼応するように少女の結核は悪化していく。最後には誰もいなくなる。
檀一雄の原作は読んでいないが、原作小説が発表されたのは1937年。その翌年に、檀一雄は戦地に招集されている。大林監督が、今この映画を撮った意味を考える。
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